【GCP / GCE / Network Intelligence Center】Always Freeに収まるように設定したのに無料になってない？問題について【2023/10/1まで関係あり】
この記事が役に立つであろう人は日本中を探しても絶対に100人いかないと思うんですが、自分みたいに無駄な不安を感じたり無駄な時間を使ったりする事がなくなってほしいので記事として残しておきます。
結論から言うとGoogleの中の人がGoogle Cloud Community内で嘘を言っていなければ、今後いきなり料金請求される事はないので大丈夫です。
■対象者
・最近(2023年あたり)GCPのアカウントを作って、90日間$300相当のクレジットが有効なうちにAlways Freeの範囲でWebサービスを動かそうとしてる人
・確実にAlways Freeの範囲で動かしているはずなのに、毎日謎の料金が掛かっていて困ってる人
自分はWeb屋でもなんでもないんですが、自分の欲しいWebサービスがないから自分で作れるか試してみようと数日前に思い立ち、GCPのAlways Freeの範囲で動くようにGCEのe2-microインスタンスを作りました。
変にお金が掛かるのは嫌なので7個ぐらいの記事を確認して作ったのですが、その中に一つとても親切な記事がありまして、作った後は料金チェックしよう！と書いてあったので確認したところ、クレジットで相殺されてるけどお金かかっちゃってるぅぅ！！状態でした。
※一瞬横道にそれますがちょっと古い記事だとKUSANAGI for GCPを使ってみたいなのがあったんですが、今現在は無料枠のe2-microインスタンスが選択できなかったので多分無理です。どうしてもKUSANAGIじゃないと困るって人はe2-microインスタンスにDocker入れてKUSANAGI Runs on Docker？
まずはひたすらインスタンスの設定を見直したり、静的なIPアドレスを複数作っちゃってないかとか、インスタンスにちゃんと紐づいてるかを確認しましたが、特に問題はなさそうで困った結果に…。
※Always Freeでも中国とオーストラリアからのアクセスはお金が掛かりますが、インスタンスを立て公開したタイミングや通信量的にも多分ないかなと判断してます。
最初に気が付かなかったのがかなり恥ずかしい話なのですが、請求金額のレポートページにどういうサービスの使用料金が請求されているのかを確認できる事に気が付きました。
そこで調べていったところ…まずは自分が使用したと思われる3個のサービスの中のNetworkingという項目で請求されている事がわかりました。
続いて、大量にあるSKUの中から1個1個確認していったところ下記のSKUで請求されている事がわかりました。
・Network Intelligence Center Internet to Google Cloud Performance Resource Hours
・Network Intelligence Center Network Analyzer Resource Hours
・Network Intelligence Center Topology and Google Cloud Performance Resource Hours
ということでこの3つに共通しているNetwork Intelligence Centerで調べていき、下記のGoogle Cloud Communityのページに辿り着きました。
2023/10/1までは100%割引として動いているから一旦請求されちゃうんよ。割引期間が終わるまでには有効にするを選ばないと動かないようにするわ～的な感じの事が書いてあります。
つまり自分がAlways Freeではないインスタンスやら設定をしてしまったせいで料金を請求されているわけではなく、（現時点では）強制的に動いてその料金を100%割引するSKUが原因という事が判明しました。
このページの内容が本当に守られるのであればNetwork Intelligence Centerの問題で心配することはないでしょう！（お願いしますマジで）
気が付きづらかった要因としては、GCPやこの手のサービスを本当にさわり始めたばかり、相殺されているのが90日間$300相当のクレジットに見えたが実はNetwork Intelligence Centerの2023/10/1の無料サービス分だったという所でしょうか。
構成次第では1日数円程度で済むので気にしない人も結構いそうですし、この問題で困る人は本当に少ないと思いますが、この記事を必要とした方が多少なりとも時間を節約する事ができたのなら幸いです。
